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政治とカネをめぐる報道

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自民党の派閥パーティ券裏金化問題の発覚後、政治資金規正法が改正されましたが、まだ問題は山積です。政治とカネをめぐる問題をまとめています。
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#毎日新聞

選挙運動費用の収支報告書はこう使え!毎日新聞が東京都知事選で検証

スローニュースが日本大学の安野修右研究室とフロントラインプレスとともに開発し、提供している「選挙運動費用データベース」。すでに多くのジャーナリストや研究者の皆さんにご利用いただいております。 先日、このデータベースの意義や利用方法についての記者会見を開きましたが、毎日新聞がその内容を記事にしてくださいました。 でも、ただ会見を記事にしただけではありません。 選挙の何にカネを使った?都知事選の得票数上位3人を比べると…選挙運動費用データベースで取り扱っているのは、前回20

「麻生派で裏金証言」スクープの背景には、やはり刑事裁判記録の閲覧があった

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 麻生派で裏金認める初の証言 元所属議員秘書が特捜部に供述自民党を揺るがした派閥のパーティー券裏金化事件。検察が立件したのは、安倍派、二階派、岸田派の議員でした。 しかし実は麻生派でも、パーティー券による収入で裏金がつくられていたという議員秘書の証言を、毎

国会議員の規範意識はなぜこんなに低いのか。裏金問題だけではない、公設秘書問題はそれを象徴している

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 公設秘書552人の存在公表せず 与野党で国会ルールの違反横行今回紹介する記事の前に、まず、去年9月に報じられた毎日新聞のこちらのスクープ記事を覚えていますでしょうか。 日本維新の会の池下卓衆院議員が、地元の高槻市議2人を公設秘書として採用し、二重報酬を受

官房機密費を陣中見舞い=候補者の選挙運動への寄付に使ったと語った河村元官房長官、これが認められるのか

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 このところ、「官房機密費」がホットな話題になりつつありますよね。 引き金は間違いなく、石川県の馳浩知事の発言。東京オリンピックの招致をめぐり、官房機密費で国際オリンピック委員会(IOC)の委員に1冊20万円のアルバムを贈ったと発言したことです。 「全面撤回した」といいますが、なにを