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「並」と「特盛」の違いを測った牛丼「調査報道」の課題と面白さ

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

【検証】肉の量はほぼ同じ!? 吉野家の牛丼は「並」に比べて「大盛」・「特盛」は一体何が増えているのか?

牛丼好きだからというわけではありませんが、この手があったか、とうなってしまった記事でした。

美食と酒のウェブマガジンとうたう『食楽web』が吉野家の牛丼の「量」を調査したのです。

牛丼の並盛、大盛、特盛で、肝心の牛肉の量がどれぐらい違うかを、お店、持ち帰りで調べたものです。特に持ち帰リに関しては測りを持ち出して、重さを測定しています。

その結果は、ぜひ記事を読んでください。

もちろん、厳正な「調査報道」という視点からみれば、複数のお店の商品で試さないと信頼性に欠ける、取材結果について吉野家にあてて、その主張を聞いたほうがいい、などという指摘はできます。

どんぶりマニアの(熊)からは、たとえば下記bizSPAのように同様趣旨の記事はあるので、さらに一歩踏み込んで、店のマニュアルがどうなっているのか、それがきちんと運用されているのか、そこまで取材をしてほしいという注文も入っていました。

一方で、グルメという主観に依存するジャンルで客観的な数字を持ち込む姿勢や、徹底した読者目線のテーマ設定は(ぼくはこの結果に衝撃を受けました)、目線がたかくなりがちな調査報道のあり方にも大いに参考になると感じました。

とりあえず、牛丼を食べにいって確かめたくなります。(瀬)




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