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【就活人気企業50社を徹底比較】女性管理職を半数近くに増やしたのはあの社だった――本当に女性活躍を支えているのはどこだ?

スローニュース 岩下明日香

自分が就職するのはどんな企業なのか、本当に働きやすいのか、気になりますよね。

そこで大学生に人気の企業上位50社のデータを徹底分析してみました。まずは「女性管理職が多い企業」「女性を積極的に採用している企業」がどこなのかを比較。中には管理職の半数近くが女性という企業もありましたよ。

調査対象としたのは、人材大手「マイナビ」と日本経済新聞による共同調査「大学生就職人気ランキング」(2023年卒)の文系・理系別のトップ50社。企業のデータは、厚生労働省のサイト「しょくばらぼ」から抽出しました。


まずは「理系女性」の採用を見てみると……

理系の大学生にとって人気の高い企業には、やはり理系ならではのスキルが生かせる業種が並びます。採用時の女性の割合が高い企業には、食品メーカーなどが目立ちました。

最も高かったのは東京海上日動火災保険で61.5%。自社ホームページでも、「女性従業員は、全体の約半数を占める約8,600名。『女性社員の活躍』をなくして、『会社の成長』は実現できないと言っても過言ではありません」と、活躍できる環境づくりを強調しています。

そして化粧品を中心とした事業展開を続ける資生堂が57%で2位。やはり、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を重要な経営戦略の柱と位置づけ」していることの現れでしょうか。

「しょくばらぼ」に各社が提出したデータから抽出、数字は%(以下全て同じ)アイングループについては、数字は「アインホールディングス」のもの。「アインファーマシーズ」だと採用時の女性比率は95.9%となっている。同社にはホールディングスの数字を示して取材をしたが、「当社としてご返答は出来かねる」との回答だった。

一方で割合が低い方のグループには、建設業や機械メーカーなどが並びます。

割合が最も低かったのは三菱重工業で8.6%。実はこのあと登場する、「女性管理職の割合」でも、理系人気企業の中で2.9%と、最も低くなっていました。

「機械メーカーを志望する女性の比率が少なく、採用母数集団が少ないことによって、管理職候補になりうる母数集団も少ないのです」(三菱重工業・広報)

ただ、女性の採用を強化する取り組みはあり、「理系女性向けの工場見学会や座談会」などを実施しているといいます。

ここから先は会員限定です。文系女性の採用に積極的な企業はどこなのか。そして、女性の管理職が多く誕生している企業とは。

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