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日本の「デジタル報道」はここまで来た!最先端が一望できるカタログが登場

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

デジタル報道カタログ

紙や放送といった従来型の報道からユーザーが離れてい行くなか、報道各社ともデジタル発信に益々力を入れるようになっています。

とはいえ、どのようなデジタル表現が最先端で、どんな発信を目指していけばいいのか、まだよく分からないというメディアも多いのではないでしょうか。

そんな中、Google News Lab ティーチング・フェローの荻原和樹さんが、日本国内のデジタル報道の事例を集約したカタログを作成してくれました。

ニューヨーク・タイムズがお家芸のように使っている「スクローリーテリング」の手法を遺憾なく活用し、高い評価を受けている日本経済新聞の「JAL機炎上、そのとき何が 検証・羽田空港衝突事故」や、様々な賞に輝いた朝日新聞の「みえない交差点」など、「発見のある表現」として優れたコンテンツをはじめ、さまざまなものが取り上げてられいます。

共同通信などが関わった「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」や、中国新聞の「みんなの校則データベース」は、課題解決型のコンテンツとして評価されたものでした。校則データベースの方は、データが古くなったとして現在は公開を取りやめているのは残念です。

そして日経、朝日といったこの分野で先行するメディアだけでなく、地方新聞社のコンテンツが次々と増えていることに希望を感じます。

特に災害関連に関しては、地方メディアとしての役割を果たそうと高い志が感じられるものが発信されています。秋田魁新報の「洪水・土砂災害リスクマップ」や、岩手日報の「震災犠牲者の行動記録マップ『忘れない』」など。福井新聞の「学生が聞いた『福井豪雨』の証言」は、このカタログで初めて知りましたが、こんなに視覚的にも分かりやすいコンテンツを発信していたんですね。

このカタログのいいところは、それぞれのコンテンツを「ArcGIS」「Mapbox」「Flourish」「Cesium」などと、使用している技術で分類してあって、どのような技術を使うとどんな表現ができるのかが分かるようになっているところや、「スクローリーテリング」「画面スライダー」「インフォグラフィック」「色分け地図」「データベース」などと、ビジュアライズ手法などで分かるところです。それぞれの最先端が見えてくるのではないでしょうか。

このカタログ、まだまだ充実していくようなので、ブックマークして定期的にウオッチする必要がありそうですね。(熊)