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音楽配信時代を生き残ったブルーノート経営者の「リスナーを信じろ」というメッセージ

1939年にニューヨークで設立されたジャズ専門のレコード会社ブルーノート。アーティストや楽曲への情熱やデザインへのこだわりなど、すぐれた作品を発表し続け、音楽シーンに大きな影響を与えてきました。

同名のジャズクラブを世界中で運営し、「ブルーノート」といえばジャズの殿堂となったそちらを思い浮かべる人が多いかも知れません

創立85年を迎え、自らがセレクトする記念のアルバム『Blue Spirits: 85 Years of Blue Note Records』を発売した同社社長のドン・ウォズさんに『ローリングストーンズ』がその音楽観や経営論について行ったインタビューが、クリエイターの間で話題になっています。

前半のアルバムの選曲に関する話も音楽好きにはたまらないのですが、後半のブルーノートの運営についての思いは、ビジネスモデルの変化に翻弄されているメディア関係者やクリエイターにはささります。

「音楽を売る」という話になると、最近はTikTokやInstagramへの対応、アルゴリズムの攻略などが盛んに語られますよね。ブルーノートが扱っている音楽は、必ずしもそういった状況と相性がいいわけではなさそうな気がしますが。

という質問に「確かに、TikTokはブルーノートに何もしてくれてない……」と切り出しながら、そこから語る「リスナーを信じろ」というメッセージは、デジタル化や音楽配信、サブスクの時代を生き抜いてきた言葉だけに重みがあります。

青臭く聞こえるかもしれないが、シニカルになってしまったらおしまいだよ。特にクリエイティブな人間はね。

という、言葉に勇気づけられたクリエイターも多いようです(瀬)