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「会議はしない。企画はLINEで決める」…社員6人の小さな地方の出版社からベストセラーが連発する理由

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明石の小さな出版社が快進撃 社員1人当たり売上高でKADOKAWAを脅かす

出版不況といわれる中、新刊の重版率が7割(業界平均で1から2割)という出版社があります。兵庫県明石市にあるライツ社です。

「出したい本だけを出す」という方針で刊行点数は年6~7冊。しかも残業はほぼないという小さな出版社から、『リュウジ式至高のレシピ』(30万部)、『認知症世界の歩き方』(18万部)といったベストセラーが生まれています。

なぜ、この地方にある社員6人の小さな出版社からヒット作が生まれるのか。社長兼編集長である大塚啓志郎さんに取材した日経クロストレンドの記事が今日の必読です。

ライツ社が本づくりで最重視するのが、「その企画が『日本初』であるかどうか」ということです。

出版社から独立して創業した大塚さんは、当初、創業祝いとして何人ものベストセラー作家が書いてもらえました。そこで絶対に失敗できないとの思いから手堅く利益を上げようと、過去のヒット作に似た本を企画。しかし、どれも売れませんでした。

手持ち資金1000万円まで追い詰められてたどり着いたのが、『自分たち自身が心から面白いと思える、誰も見たことがない本を作るしかない』という方針でした。

そこからの快進撃や、会議をしないでLINEで企画を決める方法など、ユニークな手法はぜひ記事をお読みください。

タコや子午線で知られるものの、東京はもちろん大阪からも距離がある明石。そこにある利点を、東京で本をつくると「一部の都会人にしか響かない、『東京でしか売れない本』を作りがちになることもあるのでは」と明かす大塚さんの話、地方企業だけはなく、コンテンツビジネスのあり方としてとても参考になりました(瀬)

日経クロストレンド 2024/3/22
(タイトル画像はライツ社のホームページ)

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