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取り調べの録音データに「利益誘導」が…問われる特捜検察の捜査のあり方

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特捜検事、供述を誘導か…河井元法相の大規模買収事件で市議に不起訴を示唆

河井克行・元法相の大型買収事件に関する司法界を揺るがす問題を、読売新聞が7月21日の朝、スクープしました。

東京地検特捜部の検事が、元法相から現金を受領したとして当時の広島市議を任意で取り調べた際、市議に対して供述をすれば不起訴にすることを示唆し、「現金受領は買収目的だった」と認めさせていたことを明らかにする録音データがあることを報じたのです。

弁護側は、こうした誘導があったことを裁判で主張していましたが、それを裏付ける材料が出てきたことになります。

これまでも批判を浴びることがあった、強引ともいえる特捜部の捜査の姿勢があらためて問われることになるのではないでしょうか。(瀬)

(読売新聞 2023/7/21)