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【スクープ】霊友会と関係深いイベントを一般ニュースとして報じるよう指示した毎日新聞の社内文書を入手、その内容と「タブー」とは

取材・執筆 フロントラインプレス

新興宗教の「霊友会」と深い関係にある中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」は毎年、毎日新聞で大きな記事として扱われている。

広告部門が扱う1ページ全てを使った全面広告だけではない。ナキワラ!の開催日には取材記者を派遣して記事を書かせ、紙面に一般のニュースとして掲載してきた。

他の全国紙が全くといっていいほど報道しないなか、毎日新聞のナキワラ!記事はこれまでに340本にも達している。なぜ、こんなことが生じているのか。

フロントラインプレスは、ナキワラ!を一般のニュースとして報じるよう現場記者に指示する毎日新聞社の社内文書を入手した。


営業本部長名の社内文書、その中身とは

毎日新聞社の内部文書には「第41 NLA presents ティーンがつくる Super Live ナキワラ!2018(旧名称:全国高校生の主張・音楽祭) 取材協力のお願い」というタイトルが付いている。日付は2018年8月、発信者は毎日新聞社営業総本部の「第二営業本部長」だ。

社内文書の一部

文書は「(ナキワラ!については)例年どおり取材面での協力をお願い致します」とし、この事業の概要説明が続く。7月下旬の都道府県大会を勝ち抜いた代表が全国9ブロック(北海道、東北、北関東、南関東、東海北陸、近畿、中国、四国、九州)に進み、ブロック大会を経た代表が12月の全国大会(名古屋市)に参集するという内容だ。ナキワラ!については、「高校生が「学校生活」「社会生活」などをテーマに自分の主張をメッセージ、音楽、パフォーマンスで表現する、高校生が主体となって運営するイベント」と説明されている。

そのうえで、ナキワラ!と毎日新聞社の関係が次のように記されている。

ここからは会員限定です。現場に取材を「お願い」する毎日新聞の内部文書とはどのようなものだったのか。フロントラインプレスが入手したその実物を明らかにします。

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