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「できることならニュースを見ずに過ごしたい」という『ニュース回避層』が世界中で増えている

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

メディア接触の新潮流...「ニュース回避傾向」が強い層の特徴とは?

毎日、たくさんのニュースがネットを中心に流れていきます。そんな中、「できることならニュースを見ずに過ごしたい」という人たちが生まれていることが、話題になっています。「ニュース回避層」と呼ばれる人です。

実際には、どういう人たちなのかをスマートニュースメディア研究所が実施した大規模調査「スマートニュース・メディア価値観全国調査」をもとに分析した結果を、法政大学社会学部専任講師の大森翔子さんが、NewsWeekに寄稿をしています。

それによれば、ニュース回避傾向はSNSを中心に接触し、伝統メディアへの接触率が極めて低いグループで特に高いということです。

実は、こうした「ニュース回避層」が生まれているのは日本だけではありません。

英国オックスフォード大学のロイタージャーナリズム研究所が2022年におこなった世界46の国と地域で行った調査でも、世界中でニュース回避層が広がっていることが明らかになっています。

なぜニュースを避けるのか。

その理由は、
・政治や新型コロナウイルスなどの扱いが多すぎる
・気分に悪影響がある
・ニュースの量に辟易する
・ニュースは信頼できない/偏向している
が、あがっています。

日本では今年、元旦から暗い、ショッキングなニュースが相次ぎました。伝えなければいけない報道が、だからこそニュース回避の傾向を生み出しているとしたら、それを解決するのはとても難しい問題です(瀬)


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