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選挙で余ったカネが消えた…パーティー券だけじゃない、政治が変えようとしない6つのカネの大問題とは

スローニュース 熊田安伸

自民党の派閥の政治団体での、パーティー券収入問題、いよいよ本格的な捜査が始まっていますね。とはいえ今回の問題、実は以前から様々な形で指摘をされてきたものです。指摘を受けても直そうとしない政治、それに対するNOが明確に現れているのではないでしょうか。

しかし問題はこれだけではありません。パーティー券問題以外にも、政治とカネをめぐっては多くの問題がこれまで報道されていました。

そこで今回、中でも大きいと思われる6つの問題点を、具体的な報道を引用しながら改めて指摘します。

岸田文雄首相に「選挙資金192万円着服」疑惑 政党交付金から出された選挙資金の残余金を返還せず「非課税の個人所得」に

週刊ポストが報じているこちらの記事、公開されている「選挙運動費用収支報告書」を読み解いたものです。2021年の総選挙の際の選挙費用の収支の差から、191万円余りが残っていたはずなのに、それが適切に処理されていない、懐に入れたと同じことだ、と問題視しているわけですね。

岸田首相だけはなく、自民党の大物議員も同じ状況だと指摘しています。

この選挙運動費用の余剰金、実は以前から問題になっていました。それが以下の記事です。

ここからは会員限定です。政治資金規正法などの法律や制度の不備によって、何が「ブラックボックス」になっているのか。そして相続や税制の運用にも問題が。詳しく説明します。

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