見出し画像

記者80人以上に取材した臨場感あふれるドラマ『テレビ報道記者』をつくった名プロデューサーの手腕

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

『ブラッシュアップライフ』『テレビ報道記者』小田玲奈P、特別な才能と向き合う覚悟「生半可な思いではできない」

これは、“女性が諦めなくてもいい時代”を目指した女性報道記者たちの、40年の物語――。

こう謳った日本テレビの開局70周年スペシャルドラマ『テレビ報道記者〜ニュースをつないだ女たち〜』(3月5日放送)の評判がいいです。

オウム真理教事件や秋葉原無差別殺傷事件、東日本大震災など実際の事件とともに取材現場の裏側を、ここ30年の女性の働き方の変遷を踏まえつつ描いたドラマです。

ぼくのまわりで普段はテレビ報道に厳しい人たちも、「分単位におわれる現場の緊張感がすごい」「報道現場のせつなさが伝わる」と、ドラマを通じて「テレビ報道記者」という仕事を見直している方も多かったです。

この臨場感ある番組を手掛けたのが、日本テレビの小田玲奈さん。バカリズムの脚本で海外の賞を受賞するなど話題になった『ブラッシュアップライフ』などを手掛ける名プロデューサーです。

報道記者ら80人以上を取材したという小田さんへのインタビューを、マイナビニュースが取り上げていますが、同じテレビ局で働きながら彼女が報道の現場をどう見ていたのか、取材してなにを感じたのかは、とても興味深いです。

日本テレビのドラマといえば、『セクシー田中さん』の問題で揺れています。テレビ局に対する批判は報道に対しても、しばしば発生します。

もちろん原因がある場合もありますが、またその実情が知られていないために、いわれなき批判を浴びている部分もあります。

こうしたドラマの形でも報道番組をつくっている現場の実情や、そこで働く人の思いなどを伝えていくことも大事だとあらためて感じました。

ドラマは3月12日まではTverで、それ以降はHuluで見られるそうです。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!