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オンライン会議で偽の上司が2億香港ドルを振り込む指示で騙した事件も勃発!危ないディープフェイクを見破る技とは

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

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【コラム】ズームの相手「本物か」問う時代、見破る7カ条

いま自分がZOOMで話をしている会社の上司は、本当に本人なのか。

AIを用いて本人そっくりの動画や音声を人工的に合成する処理技術「ディープフェイク」を見破る方法を、ブルームバーグのテクノロジー担当コラムニスト、パーミー・オルソン氏が紹介をしています。

実は、先日、香港でオンライン会議とディープフェイクをつかって2億香港ドルを奪う大胆な詐欺事件が発生しました。

地元紙が事件を報じています。

それによると、ある多国籍企業の従業員が、ロンドン本社の「CFO」を名乗る詐欺師からメッセージを受け取り、4~6人のスタッフとのオンライン・ミーティングに参加するよう求められました。

"CFO "はその従業員に対して、別の口座に資金を移すように依頼し、急いで会議を終わらせたということです。彼は1週間以内に5つの銀行口座に15回、合計2億香港ドルの取引を行った後、騙されていることに気づき、警察に通報しましたが、後の祭りでした。

今回のブルームバーグの記事も、この事件を受けてのものです。

それにしても、ライブで会話をしても気がつかないというのは(一方的に話すだけにしろ)、驚きます。

日本でも最近は岸田首相のディープフェイクやニュース番組を模したフェイク動画が問題になり、国会でもとりあげられました。

海外の犯罪者集団のディープフェイクをつかった詐欺は、さらに進んでいます。それに対して、さきのブルームバーグの記事をみても、口元を見ろとか安全なチャンネルを使えといった方法があげられているものの、どれも決定的ではありません。

ディープフェイクへの対応の難しさがあらためて伝わるコラムです。(瀬)



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