武器輸出――日本の「防衛産業」とは何か
前のめりな防衛省、とまどう企業…「新三原則」後の知られざる現状

4章 武器輸出三原則をめぐる攻防

 戦後、憲法九条を掲げ、戦争をしない国造りを目指した日本は、佐藤栄作内閣が答弁で表明した1967年から、武器輸出を原則禁じる武器輸出三原則を歴代内閣が踏襲してきた。

 初めてその政策を転換したのは16年後の83年、戦闘機の共同開発で、アメリカへの武器技術の供与を認めるとして例外を設けた。その後も次々と例外が設けられ、政財界を中心に武器輸出三原則の見直し論議が熱を帯びていく。

 その流れを受けて、20144月に第二次安倍政権が武器輸出三原則を転換したのは必然だったといえるかもしれない。安倍内閣は、一定の条件下で武器を原則輸出できるとする「防衛装備移転三原則」を閣議…

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