華麗なる「肉食系ビジネス」の世界
2012年、ムンクの「叫び」が当時の史上最高落札価格を更新する1億700万ドルで落札された。オークション会社サザビーズの手数料を加えると1億2000万ドル。当時の為替レート、1ドル80円で換算すると96億円!

「グタイ」がオークションで五億円台を記録!

 海外で「グタイ」と呼ばれる彼らの作品に火がついたのは二〇一三年。きっかけは、ニューヨークを代表するMoMA、グッゲンハイム美術館での立て続けの展覧会だった。この頃から具体派、主に白髪作品が売れているというのは耳に入っていたが、ヨーロッパとアメリカに一人ずつ熱心なコレクターがいるという程度だった。アメリカの愛好家とは、ヘッジファンドで財を成し、美術品コレクターとしても知られるダラスの大富豪ハワード・ラチョフスキーである。

 当時、現代ドイツの画家、ゲルハルト・リヒターや、ピカソの作品が恐ろしいまでに高騰し、同時にアメリカの三十代の若手の作品も二億円、三億円と上がっていた。それを見た年配の人たちが…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01