宇宙の始まりは見えなくても、初期の痕跡は残っている
人間は、どこまで宇宙の始まりの謎に迫ることができるのか。この壮大なテーマについて、現代宇宙論の立場から考える。

[第4章]

相対論と宇宙論

41 時間や空間は単なる舞台か

時間や空間とは何だろうか

 宇宙とは、時間や空間に包み込まれた存在である。それでは、時間や空間とはいったい何なのだろうか。日常生活を送るうえでは、それらが存在するのはあたりまえであって、その正体について考えることなど普通はないだろう。そのようなことをいつも考えていると、日常生活に支障が生じてしまう。

 忙しいビジネスマンは、時間に追われて仕事をする。時間を確認しながらスケジュールをこなしていかなければならない。そんな中で、ふと、いったい自分が追われている時間というのは何だろうか、などと仕事中に考え始め、められなくなったら、そのまま失業して…

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