朴槿恵が開いたパンドラの箱
これは「嫌韓本」ではありません。韓国を愛し、理解しようとつとめてきた筆者が見た、ありのままの韓国のルポルタージュ。風雲急を告げる北東アジア情勢において、韓国を理解するための絶好の1冊。
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2章 歴史

──歴史問題の背後にちらつく北朝鮮の影と、日ごとに細る日韓のパイプ

気分が悪くなった釜山「平和の少女像」除幕式

 二〇一六年十二月三十一日土曜日。韓国南東端の街・釜山。海峡を挟んで日本と近いこの街は、韓国のなかでもとりわけ日本に理解が深い街として知られる。日本語の階段を、韓国語では「ケダン」と呼ぶが、釜山では「カイダン」とそのまま発音するし、釜山の人々に愛される「テジクッパプ(豚汁飯)」は、九州名物の豚骨ラーメンの麵をご飯に置き換えた大衆料理だ。

 そんな街で、大晦日の夜、日本人を身もだえさせる出来事が起きた。従軍慰安婦問題を象徴した「平和の少女像」が、前日、釜山の日本総領事館前に設置され、この日、除幕式が行なわれるというのだ。

 この日午後五時過ぎ、釜山に着いた。「まさかこんな展開になるとは」。後日、会っ…

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