朴槿恵が開いたパンドラの箱
これは「嫌韓本」ではありません。韓国を愛し、理解しようとつとめてきた筆者が見た、ありのままの韓国のルポルタージュ。風雲急を告げる北東アジア情勢において、韓国を理解するための絶好の1冊。
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はじめに

 二〇一七年三月三十一日午前三時五分。ベッドの脇に置いていた携帯が振動した。パク槿前韓国大統領の逮捕を伝える韓国通信社の速報だった。東京や支局の同僚と報道の打ち合わせを済ませた後、ずっとテレビを見ていた。テレビ画面はソウル市南部のソウル中央地方検察庁と、そこから南に十五キロほど離れたキヨンウイワン市のソウル拘置所を二元中継していた。午前四時二十九分、ソウル中央地検の地下駐車場のシャッターが上がり、黒塗りの車列が次々と出てきた。二番目の車両の後部座席に、容疑者になってしまった朴槿恵が硬い表情のまま座っていた。それをテレビ各社の車両が追いかけていく。約十五分後、朴の乗った車両が拘置所の中に吸い込まれて…

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