朴槿恵が開いたパンドラの箱
これは「嫌韓本」ではありません。韓国を愛し、理解しようとつとめてきた筆者が見た、ありのままの韓国のルポルタージュ。風雲急を告げる北東アジア情勢において、韓国を理解するための絶好の1冊。
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常識外れの陳情・賄賂・圧力

 そこまでして苦労したあげく政治家になっても、それで終わりではない。

 かつて二〇〇八年から一二年まで国会議員を務めた知人は、「議員だった四年間、気が休まった日はなかった」と語る。その最たる例が、有権者とのつきあいだったという。

 韓国では冠婚葬祭のつきあいは必須だ。特に「結婚式が無理でも、葬式にだけは絶対に出ろ」という言葉がある。知人は、選挙区で葬儀があるとき、お通夜か葬式には、出張などで物理的に無理な時以外は必ずかけつけた。駆けつける途中に、補佐官がつくった「今日の日程」を見ながら、亡くなった有権者や喪主の名前を詰め込むように暗記した。「相手は当然、議員にふさわしい弔慰金を期待している。でも、…

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