無罪になるのは、1000人に一人
99.9%——。この数字は何を意味するのか。注目の憲政史家が問う、「精密司法=日本の検察」の正義と矛盾。

第四章

占領期

41 思想検事の公職追放

GHQの日本弱体化計画

 昭和二〇(一九四五)年八月一五日、日本は敗戦の受諾を宣言した。この日から六年半にわたり、我が国はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統治下に置かれた。連合国の中心であるアメリカの目的は、日本弱体化である。ダグラス・マッカーサーを総司令官とするGHQは、旧来の日本の統治機構を、「民主化」と称して片っ端から解体していった。

 その日本弱体化計画の一つが、東京裁判であった。

 司法省では、東条英機内閣で法相を勤めたいわむらみちが最初にA級戦犯の指定を受け、巣鴨プリズンに収容された。次いで、東条英機内閣で検事総長を務め、その後の小磯国昭内閣、鈴木貫太郎内閣で法相に就いた松阪広政が狙われた。そして、塩野季彦…

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