2010年に逮捕された2人の金融マン エリートとアウトサイダーが見た奈落
SFCG(旧商工ファンド)の大島健伸と日本振興銀行の木村剛。彼らはどのように一時の成功者となり、転落していったのか。2人の人生をたどりながら、他人を犠牲にした個人主義の蔓延に警鐘を鳴らす。

竹中平蔵との盟友関係

 二〇〇二年九月三十日、内閣改造人事で大きな注目を集めていた金融担当大臣のポストに就いたのは竹中平蔵だった。

 竹中は一橋大学卒業後、日本開発銀行の職員を振り出しに、大蔵省財政金融研究室の出向研究員などを経て、慶應義塾大学総合政策学部の教授となるまで、主に政策研究の分野を歩んだ。ある種の必然なのか、一九九八年以降、竹中は現実政治との距離を次第に詰めていく。小渕恵三政権で「経済戦略会議」のメンバーとなり、続く森喜朗政権でも「IT戦略会議」の一員となった。そして、二〇〇一年四月、構造改革を掲げて発足した小泉純一郎政権において、竹中は経済財政政策担当大臣の座を射止めるのである。

 竹中は大阪大学で知遇を…

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