しばらくの期間、A社のF氏と会社分割についての振り分け作業の資料作成に没頭していた。A社の財務分析をし、資産の洗い直しをした後、A社に置いていくgood資産と新A社にもっていくbad資産との振り分け作業をして、引継資産目録のバランスシートを作成して、T銀行へ提示した。
すると、T銀行からクレームがついた。新設A社のbad資産を基に決算報告書を作成すると、設立当初から、実態B/Sは『債務超過』になるから、問題解消にならず、この分割案は賛同できないという内容であった。
たしかにこの当時は、分割会社と承継会社の両社につき、『債務超過』になるような会社分割は、資本充実の原則、履行の見込みあることの記…
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