さて、この本ではバンクシーがこれまで行ってきた活動を紹介してきました。
グラフィティ・ライターとして活動を始めたバンクシーは、その手法を広げて二〇〇〇年代には世界を代表するストリート・アーティストになりました。その後、活動はますます大型プロジェクト化し、今では無比の存在になりました。
最後にこの章では、「はじめに」で取り上げた、バンクシーをめぐる二つの事件、オークションにおけるシュレッダーの作品裁断のスタントと日の出駅近くのネズミを再考しつつ、それが日本の社会から見た時にどのような意味があるのかを考えたいと思い…
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