目当てはリチウム資源、ポルトガル語で別名「ペトロレオ・ブランコ(白い石油)」だ
電気自動車(EV)の充電式バッテリー(電池)を動かすのに欠かせないリチウム。現在、リチウムの安定調達をめぐって激しい競争が繰り広げられている。欧州連合(EU)が厳しい排ガス規制を導入しようとしているなか、リチウム版ゴールドラッシュが起き、大規模な環境破壊リスクが高まっている。

後進地域は環境問題に無関心

 20201月には活動家グループが一致団結し、共同で「全国マニフェスト」を発表した。しかし、全国マニフェストは地元メディア上で広く取り上げられながらも、国全体の政策には何の影響も与えていない。

 なぜなのか。ポルトガルが環境保護運動という大きな流れに乗れていないからかもしれない。例えば、ポルトガルには国際自然保護団体グリーンピースの支部が置かれていない。グリーンピースの拠点がない国はヨーロッパでは珍しい。一方で、環境問題への消費者意識も低いようだ。EUが域内の消費者を対象に調査を行い、「環境に優しいエコブランド商品にプレミアム価格を支払う用意があるかどうか」を基準にして加盟各国を順位付けしたと…

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