これからの日本の文化財、伝統文化を守るということを考えると、今の文化財行政を変えたほうがいいということに、疑問の余地はありません。いや、もっとストレートに言えば、変えることができなければ、日本の文化財や伝統文化は、消滅していくしか道はないのです。
ただし、これは今までの文化財行政を否定しているわけではありません。時代が変わってきたのだから、それに合わせて文化財行政も変えるべきだということです。考え方を変える時期に来ているのです。
私にそれを教えてくださったのは、下村博文文部科学大臣(当時)でした。2014年5月、決して忘れられない日でした。大臣と文化財行政について意見交換をする機会をいただき…
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