手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

■少なすぎる文化庁予算を増やすには経済合理性という「理屈」がいる

 これからの日本の文化財、伝統文化を守るということを考えると、今の文化財行政を変えたほうがいいということに、疑問の余地はありません。いや、もっとストレートに言えば、変えることができなければ、日本の文化財や伝統文化は、消滅していくしか道はないのです。

 ただし、これは今までの文化財行政を否定しているわけではありません。時代が変わってきたのだから、それに合わせて文化財行政も変えるべきだということです。考え方を変える時期に来ているのです。

 私にそれを教えてくださったのは、下村博文文部科学大臣(当時)でした。20145月、決して忘れられない日でした。大臣と文化財行政について意見交換をする機会をいただき…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01