手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

■公共性と入場料

 二条城は、大政奉還という日本史上最大とも言える歴史ドラマが繰り広げられた場所なわけですから、もっと高い拝観料をとってもいいのではないかと個人的には思うのですが、「公共性」などを理由に挙げて、「市民が気軽に親しめない」「修学旅行生が困る」などと反論されます。

 気持ちとしては理解できますが、私としては首をかしげる部分もあります。

 まず市民のために安い拝観料で開放するというロジックですが、京都に住んでいる人は、二条城を訪れることはほとんどないと思います。もちろん統計をとったわけではありませんが、私自身で地元の人たちと話をしても、定期的に二条城を訪れている人には会ったことがありません。「観光客のため…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01