手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

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なぜ日本の「伝統文化」は衰退していくのか

 職人文化に限らず、日本の「伝統文化」にも、あまり明るい話題はありません。後継者不足や地域の過疎化などによって、地域に根ざした風習、祭り、民芸品などが消滅の危機にあるという話題は、みなさんもよく耳にするのではないでしょうか。古民家も毎日のように破壊され、美しい街並みが消えていっています。

 職人の世界は、マスコミでは薄利多売、三方良しなど、神秘的なイメージで語られています。先日、テレビで日本産漆を使った漆器をつくっている職人が取材されていました。日本では年間約50トンの漆が使われていますが、そのほとんど(98)が中国産で、日本産漆はたった1トンです。さらに、その日本産漆のほとんどすべてが文化財…

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