手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

■「建築」と「人間文化」のバランス

 では、「建築」と「人間文化」のバランスをどのようにとればいいのでしょうか。この難題を、京都御所を例に考えていきましょう。

 ご存じのように、京都御所は1869年まで歴代天皇が居住していたところであり、さまざまな儀式や公務が執り行われました。平安遷都の時代から幾度となく移動したものの、この御所が1000年以上も続いた公家文化の中心地である事実に変わりはありません。

 そう聞くと、京都御所に行けば、さまざまな公家文化を知ることができると思うかもしれませんが、それはできません。宮内庁ホームページのなかにある京都御所の参観案内ページには、以下のように明記されているのです。

 しん殿でんを始めとし、せいりょう殿でん

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