手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

■文化財指定のデメリット

 文化財指定を増やすことにデメリットを感じる人がいるのは事実でしょう。

 まずは、文化庁です。今の文化庁には予算が足りないから、これ以上指定を増やせないという見方はあります。受け身の考え方です。気持ちはわかりますが、文化庁の役割のひとつは、予算を獲得することのはずです。文化庁予算が足りないならば、増やすように努力をすればいいのです。文化庁の予算の問題で貴重な文化財が国指定にならず、その価値を毀損していくのはもったいない話ですし、観光立国の動きにも反します。

 所有者にとってのデメリットは、指定されると人の立ち入りなどに関する規制が強すぎて、その建物が使い物にならなくなることです。こういった規制は、…

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