手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。
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■京都ブランドの悪用

 漆といえば、日本産漆にこだわって、2007年から文化財の修復に用いる漆を100%日本産に方針転換したのは京都ではなく、日光でした。これは偶然ではありません。職人育成と正社員にこだわっている会社が日光の小西美術工藝社だったというのも、構造は同じです。

 実は、このような「産地偽装」「技術偽装」を一番頻繁にやっているのが、京都です。なぜかというと、「京都」というブランドがあるからです。京都だから「ほんまもん」、京都だから老舗が多い、京都だから職人がすごい、京都だからこだわっているというイメージは、悪徳業者にとっては非常に魅力的です。消費者もそのイメージに酔って、見る目を失う傾向が強いのです。もちろ…

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