手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

■「判断するのは客」という常識

 話がそれましたが、「文化財がつまらない」という感想は、あくまで「客」側が判断するものであって、私や文化財所有者、文化庁、観光関係者が「つまらないのではなく、5回もやってくれば徐々に魅力がわかる」と考えていても意味がありません。それを「客」に強要するというのは、価値観の押し付けであって、観光業のようなサービス業ではもっともやってはいけないご法度です。

 これまで日本の文化財行政や文化財業界の関係者は、外からの「つまらない」という指摘に対して、「わかってくれなくてけっこう」「わかる人だけが来ればいい」「何度か足を運べば魅力に気づく」という姿勢で臨んできました。これはわかりやすく嚙み砕いて言えば、自…

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