手厚い保護が文化財を殺す!?
なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

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文化財指定の「幅」が狭い

■より広い視野が求められている

 日本の伝統文化を守り、将来の日本人に受け継ぐためにも、日本文化を世界へと発信することで「観光立国」を実現し、人口激減に苦しむ日本のGDPに貢献するためにも、「文化財」というものを「空間の体感」ができる場所に変えていかなければならないということを説明してきました。それでは具体的に、何から手をつけていくべきなのでしょうか。

 それを知るためには、まずは「文化財」が置かれた現状を正しく理解する必要があります。そこで第4章では、日本における「文化財」とは何か、何をもって文化財指定されるのかという、「幅」のお話をしていきましょう。

 これまでの文化財指定の考え方は、前章でも申し上げたように、どちらかと言え…

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