怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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5章 政治家とヤクザをつなぐタニマチ

──東京佐川怪文書──

不発に終わった大疑獄事件

 一九九二年二月十三日、東京地検特捜部と警視庁捜査四課は合同で、大手運送会社「東京佐川急便」を強制捜査。渡辺広康・前社長(当時五七)宅、暴力団「稲川会」本部などを家宅捜索した。翌日には渡辺前社長、早乙女潤・前常務(五三)、医療機器販売会社「平和堂」(東京)松沢泰生社長(四〇)、東京佐川の元経理課長で、ゴルフ場開発会社「市原観光開発」(東京)経理担当の大内美知夫(四〇)の四人を逮捕、三月六日に起訴した。

 渡辺前社長らの容疑は、稲川会系ゴルフ場開発会社への百数十億円無担保融資をはじめ、四一社一個人に約四九〇〇億円の債務保証や融資をした疑いだった。東京佐川は、暴力団系企業への融資のほかに、政治家一三…

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