怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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12章 なぜ社員ばかりが厚遇されるのか

──第一火災怪文書──

大蔵省出身の天下り会長

〝損保倒産第一号〟となった「第一火災海上保険相互会社」(以下、第一火災 本社・東京)は、二〇〇一年三月、会社を清算して消滅した。倒産時点の社員数二三一八名、代理店数二万三一〇二店、保険契約は二〇〇万件あった。

 破綻の原因は、高利を約束して集めた貯蓄型保険の配当が逆ざや(保険料計算の基礎となる予定利率を、保険会社の実際の運用実績が下回る状態)になったこと。それに加えて、タレ流しの巨額融資が焦げ付いたことが大きかった。

 経営破綻直前の経営陣は、総資産一兆三八七〇億円、不良債権は第一分類(正常)七五一億円、第二分類(要注意)二九億円、第三分類(破綻懸念)ゼロと査定していたが、金融監督庁は第一分類一五…

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