怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
← 左にスクロール
シェア ツイート

3章 闇に消えた三〇〇〇億円

──イトマン怪文書──

大蔵省銀行局長宛

 九〇年の夏ごろから表面化した「イトマン・住友銀行事件」は、〝戦後最大の経済事件〟と言われている。大阪の名門中堅商社「伊藤萬」(以下、イトマン)を舞台に、長くトップの座にあった住友銀行出身の河村良彦社長(当時六五歳)が、伊藤寿みつ常務(四五)、許永中・関西新聞グループ・オーナー(四三)ら、裏社会の人物と組んで、絵画投資、リゾート開発などにイトマン・グループの巨額の資金を投入。そのほとんどを焦げつかせてしまい、イトマンを解体させてしまったのである。

 大阪地検特捜部、大阪府警捜査二課が起訴に持ち込んだ額は一二〇〇億円。計一八人が逮捕、そのうち河村、伊藤、許ら七人が、商法の特別背任、業務上横領、有価…

この作品では本文テキストのコピー機能を無効化しています

01