怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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10章 切れぬ腐れ縁

──クボタ怪文書──

肥大化による組織の分断

 農業機械、工作機械、鋳鉄管の大手メーカー「クボタ」(本社・大阪市)は、過去に何度か、自ら起こした事件で社会的制裁を受けている。リベート騒動に汚職事件、水道用鋳鉄管をめぐる闇カルテル摘発事件、総会屋への利益供与、巨額所得隠しなどであるが、クボタの事件表面化の直前には、決まって内部告発ともとれる怪文書が出ている。

 クボタは、一八九〇年(明治二十三年)の創業。広島県いんのしま市出身の大出ごんろうが大阪に出て鋳物工場から始め、水道管を発明して成功した。

 大出は久保田家に養子に入り、社名も大出鋳物→久保田鉄工所→クボタと変遷している。松下電器の松下幸之助、サントリーの鳥井信治郎、仁丹の森下博らとともに、関西財…

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