怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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11章 一兆円を操った〝IQ84

──東洋信金事件怪文書──

金融犯罪史上けた外れの額

〝史上最強の女相場師〟〝ナゾの仕手筋〟〝稀代のペテン師〟と呼ばれた尾上縫(当時六一)が、大阪地検特捜部に逮捕されたのは一九九一年八月十三日。

 逮捕・起訴容疑は、東洋信用金庫、木津信用組合振り出しの額面合計四二一〇億円の架空証書を、日本興業銀行、富士銀行などの大手都市銀行やノンバンクなど二九金融機関に担保として差し入れ、巨額の不正融資を受けたことによるもの。詐欺容疑一七二五億円、背任容疑九五〇億円の、計二六七五億円、さらに私文書偽造、同行使で逮捕・起訴。尾上の預金証書偽造に荷担したとして、東洋信金の元今里支店長も同日逮捕された。

 八か月後に保釈されたときの保釈金が史上五位の七億円(ちなみに一位は…

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