怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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13章 「臭いものにはフタ」体質

──T海上火災怪文書──

怪文書をきっかけに急遽ロンドンへ

 一九九二年五月十五日。土曜日の午前中、一通の速達が編集部に届けられた。そこにいた人間が封を開けると、便箋一枚に肉筆で書かれた内部告発ともとれる文書が出てきた。

【「ロンドンのT海上欧州支社で、むごい事が起こりました。五月五日、社長の笹木昭(仮名)が、上司のいじめで首吊り自殺したのです。社内では病死扱いになっています。真相を報道してください。」(原文では、社名、氏名とも実名)】

 私が所属していた週刊誌の編集会議は、毎週木曜日の午前十一時から行われることになっていた。会議はそれぞれの班に分かれて行われ、そこで決まったプランに沿って、原則、その日のうちに第一次取材チームが動き出す。

 しかし、週刊誌が…

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