怪文書爆弾、炸裂! 経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!
経営者vs.闇勢力の凄絶な暗闘!そごう、NEC、拓銀、イトマン、東京佐川……本書は、元『週刊文春』記者が、“怪文書爆弾”が炸裂した現場を歩いた記録である。
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7章 バブルの波に乗り遅れ

──拓銀怪文書──

金融不安の先駆け

 北海道拓殖銀行(本店・札幌市。以下、拓銀)が、銀行は潰れるはずがないという神話をうち砕いて経営破綻したのは一九九七年十一月。都市銀行としての倒産は史上初で、北海道経済の行末に暗雲が垂れこめたばかりでなく、前後して起こった三洋証券や山一證券の倒産などと相まって、日本中に金融不安を引き起こした出来事だった。拓銀が抱えていた不良債権は二兆円、投入された公的資金は三兆円にのぼると言われている。

 拓銀事件では、拓銀の山内宏(七一)、河谷禎昌(六四)の二人の元頭取と広瀬恭平元常務(六三)、融資先のテルメグループ元社長の中村揚一(五八)の四人が特別背任容疑で逮捕され、広瀬以外は起訴に持ち込まれた。また、カブ…

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