人類史「3度目の定常化」時代とは?
「拡大・成長」という成功体験幻想を追い続け先送りされてきた「持続可能な社会」モデルとは。転換を図るための10の論点と提言。

「都市・まち・むら」をめぐる戦後日本の政策展開

──その第1ステップ:1950年代~70年代……〝ムラ〟を捨てる政策

 以上、日本の都市や地域の現状や改革の方向性を、ヨーロッパとの比較なども含めて述べてきたが、こうした状況がなぜ生まれたかを、「都市・まち・むら」をめぐる第二次大戦後の政策展開という観点からさらに考えてみたい。

 私は、「都市・まち・むら」をめぐる戦後日本の政策展開は、概括的には次のような3つのステップとして把握できるのではないかと考えている。

 第1のステップは、1950年代から70年代頃までの高度成長期で、これは一言で言えば〝農村から都市への人口大移動〟の時代であり、地方あるいは農村部の人口減少がもっとも大きかった時期である。そしてこの時期には、「工業化」の推進ということが国を挙げての政策の基軸…

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