人類史「3度目の定常化」時代とは?
「拡大・成長」という成功体験幻想を追い続け先送りされてきた「持続可能な社会」モデルとは。転換を図るための10の論点と提言。

6章 死生観の再構築

1│超高齢化時代の死生観と「深層の時間」

死亡急増時代と死亡場所の多様化

 これからの時代は、人口減少社会であると同時に超高齢化の時代でもあり、それは自ずと〝死亡急増時代〟、つまり年間の死亡者数が高度成長期などに比べてはるかに多い時代ということを意味する。

 図表61はそうした年間死亡者数の推移を今後の推計を含めて示したものである。高度成長期の1950年代から70年代頃までは死亡者数はおよそ70万人程度だったが、80年代頃から増加基調となり、2000年を過ぎた頃には100万人を超え、現在はさらに急増中で、高齢化率がピークを迎える2040年頃には170万人弱まで増加することが予想されている(国立社会保障・人口問題研究所推計)。文字通り私たちは〝死亡急増時代〟を生きてい…

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