人類史「3度目の定常化」時代とは?
「拡大・成長」という成功体験幻想を追い続け先送りされてきた「持続可能な社会」モデルとは。転換を図るための10の論点と提言。

2│少子化・高齢化をめぐる日本と世界

高齢化と少子化をめぐる動向

 前節では人口減少社会の意味に関する基本的な視点について述べた。一方、人口減少ということの実質的な背景にあるのは少子化(出生率の低下)と高齢化という点である。ここではこれらをめぐる現状認識や展望を、国際比較も踏まえながら考えてみたい。

 まず基本的な確認を行うと、日本の高齢化率(65歳以上の高齢者が人口全体に占める割合)は2018年において281%(総務省推計)で、すでに「世界一」である。

 図表14はそうした高齢化の推移の国際比較で、上が日本と欧米でいわゆる先進国、下が日本とアジア、あるいは途上国と呼ばれている国との比較である。横軸の一番右が2060年となっているが、一目見て高齢化に関して日…

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