バブル紳士からヒルズ族まで。その絶頂と転落
ジャーナリストとして、数々の大事件を取材してきた著者が、リクルートの江副浩正、住友銀行の“天皇”磯田一郎、イトマン事件の首謀者・許永中、イ・アイ・イグループの高橋治則ら、15人の怪物を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにする―。

あとがき

 一九八九年一月七日に昭和天皇が崩御した翌八日、平成という新たな元号を告げたのは、竹下登内閣の官房長官だった小渕恵三である。そこから間もなくリクルート事件が勃発し、首相の竹下は退陣を余儀なくされた。日本経済が永遠に成長し続けるかのように錯覚していたバブルの景気の盛りに、時代は昭和から平成に移った。日本は天国から地獄に突き落とされた、と大袈裟な表現をするエコノミストや実業家もいる。

 日本はここから「失われた十年、二十年」に突入したといわれる。戦後の復興期を経て瞬く間に発展した昭和の高度経済成長や欲望渦巻いたバブル景気を懐かしむ声が、いまだ絶えない。安倍晋三政権の「日本を、取り戻す。」というキャッ…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01