バブル紳士からヒルズ族まで。その絶頂と転落
ジャーナリストとして、数々の大事件を取材してきた著者が、リクルートの江副浩正、住友銀行の“天皇”磯田一郎、イトマン事件の首謀者・許永中、イ・アイ・イグループの高橋治則ら、15人の怪物を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにする―。

二度の政権奪取

 一九五五年十一月、日本民主党の鳩山一郎と自由党の緒方たけとらという両党首会談を経て生まれた自由民主党は二〇一三年十二月現在にいたるまで、三十八年の単独政権時代を含め、実に五十四年あまりの長きにわたり政権についてきた。世界に類を見ない強力な政党である。小沢一郎は、その長期政権に二度も風穴を開けた。政界再編の仕掛け人の異名をとる理由がそこにある。小沢の動きに応じるかのように、日本の政界は平成に入って液状化現象を起こした。

 小沢一郎による一度目の政権奪取は九三年八月、細川護熙政権の樹立だ。羽田孜らを引き連れて自民党を離党した小沢が新生党を結成し、武村正義グループの新党さきがけや細川護熙の日本新党ととも…

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