バブル紳士からヒルズ族まで。その絶頂と転落
ジャーナリストとして、数々の大事件を取材してきた著者が、リクルートの江副浩正、住友銀行の“天皇”磯田一郎、イトマン事件の首謀者・許永中、イ・アイ・イグループの高橋治則ら、15人の怪物を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにする―。

ノーパンしゃぶしゃぶ接待

 若い店員が踏み台に片方の足をかけ、天井近くから吊るされたウィスキーボトルに手を伸ばす。すると、床からプシューッとエアーが噴き出し、店員のスカートがめくれあがる。周囲からホーと声があがる。初めての客は驚くが、常連になると、いっせいに床に視線を落とす。鏡張りの床に、肉付きのいい白い尻とともに陰部まで映って見える。女の子の上半身はシースルーのブラウスかエプロン一枚……。

 一九九八年、東京・新宿歌舞伎町のしゃぶしゃぶ店「楼蘭」で繰り返された官僚や政治家、マスコミに対する接待が話題をさらった。とりわけ問題になったのが、MOF担と呼ばれる都市銀行の旧大蔵省担当者による過剰な接待攻勢である。

 大銀行のノー…

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