バブル紳士からヒルズ族まで。その絶頂と転落
ジャーナリストとして、数々の大事件を取材してきた著者が、リクルートの江副浩正、住友銀行の“天皇”磯田一郎、イトマン事件の首謀者・許永中、イ・アイ・イグループの高橋治則ら、15人の怪物を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにする―。

村上ファンドの残党が運営する〝レノ〟

 二〇一二年十一月から一三年の初めにかけ、証券界の耳目を集めた珍しい出来事があった。全国にゴルフ場を展開する業界最大手の「アコーディア・ゴルフ」が、二番手の「PGM(パシフィックゴルフマネージメント)ホールディングス」に仕掛けられた株式の公開買い付け(TOB)だ。PGMがパチンコ大手メーカー「平和」の傘下企業であることから、パチンコ王によるゴルフ業界支配、乗っ取りなどと騒がれた。

 いうまでもなく、TOBは企業買収などのため、一定の期限と取得株の目標を設定、公表して株を買い集めることを指す。このときPGMは一二年十一月十六日から翌一三年一月十七日の期間を設定し、アコーディア株の五〇・一%を取得す…

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