1万対4万2千、「玉砕の島」の守備隊長
戦死者10222名。最後に残ったのは34名。玉砕から75年、いま明かされるペリリュー戦の全貌。
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夜襲の失敗

 永井敬司さんを含む残存兵たちは一旦、後方の地下壕に入った。

「地下壕内はすでに負傷者だらけでした。壕の入口が開いていると攻撃されるので、木材なんかで塞いでおくのですが、結局、見つかってね。壕の中に手榴弾を投げ込まれたりしました。それでまた激しい戦闘になるわけです」

 その後、永井さんも重傷を負った。

「連隊本部に合流しようということになり、壕を出て移動を始めた時です。迫撃砲の破片で右の大腿部をやられました。破片は太腿を貫通してへその辺りに入りましたが、最初、私は自分が怪我をしたのがわからなかったんですよ。戦友が吹き飛ばされたので『大丈夫か』なんて声をかけているうちに、自分の足が冷たくなっていることに…

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