検閲マシンはオンライン空間の完全コントロールを目指してフル回転していた
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2020年のコロナパンデミック発生以降、中国は国内コロナ報道を子細に監視し、言論統制していた。当局による「検閲マシン」は実際にはどう動いていたのか? 不都合な主張や写真、ニュースをブロックしているだけだと思ったら大間違いだ。 The New York Timesとプロパブリカは、「CCPアンマスクト」(CCPは中国共産党の略であり、アンマスクトは「仮面を剥がす」という意味)と呼ばれるハッカー集団経由で内部文書を入手した。文書の中心は、国家インターネット情報弁公室(CAC)の各支部から流出した膨大なファイルだ。CACは東部の沿岸都市・杭州市に本部を置くインターネット検閲当局であり、ファイルの中には3200件以上の指令や1800件以上のメモが入っていた。内部文書を独自に点検し、指令やメモなどの多くが本物であるとの裏付けを取った。驚くべき、その実態とは――。

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