提言 これからの歴史認識問題と中国との和解
かたや中国は着々とその姿勢を固めている。すでに一四年二月二七日、全人代常務委員会は九月三日を「抗日戦争勝利記念日」に一二月一三日を南京事件の「国家哀悼日」にそれぞれ定める議案を採択(『産経ニュース』一四年二月二七日)。
一五年三月八日全人代での記者会見で王毅外相は、今年開催の戦勝記念祝賀パレードについて「誰であれ誠意を持ってくるのであるなら歓迎する」と述べつつ、「加害者が責任を忘れずにいて初めて被害者の傷は癒える」「日本の政権を握る者は、胸に手をあてて自問すべきだ」「歴史の重荷を今後も背負っていくのか、過去を断ち切るのか」と発言(『産経新聞』…