外交の「道徳的敗北」とは?
「戦後問題」を発端に刻一刻と悪化する日本の立ち位置。打開策を緊急提言!

昭和の終焉ののちに到達した左右の均衡

 戦後日本の魂の彷徨がいまだに続いているといっても、その間、日本人は何もしてこなかったのか。そうではない。戦後史は、この相克をめぐって展開され、昭和のしゆうえんと平成の冒頭の時点で、それなりの結論をえるにいたった。

 右派からの観点にたてば、東京裁判判決に対する違和感は、独立を回復した一九五二年からいくつかの形で顕在化していった。日本は、サンフランシスコ平和条約第一一条によって「極東軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争裁判所法廷の裁判(英語正文judgments)を受諾し」た。通常は「判決」と訳されるjudgmentsがなぜ「裁判」という言葉に…

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