外交の「道徳的敗北」とは?
「戦後問題」を発端に刻一刻と悪化する日本の立ち位置。打開策を緊急提言!

第四章 慰安婦問題と徴用工問題

国交正常化五〇年目の対韓国外交

〇七年の戦後補償判決 千載一遇の機会

 最高裁が四月二七日に五件の中国人戦後補償裁判に下した原告敗訴の判決は、我が国の歴史問題・戦争責任問題を考える上で歴史的な意義を持つこととなった。戦後我が国が国際社会に復帰するために締結してきた条約網によって、政府のみならず、個人も法的な追及を行いえないことが確定したからである。

 しかし、戦後補償の問題はこれで終わったわけではない。むしろ法的には免責されることが確定したことによって、一連の補償問題は全く新しい局面にたち、最終的な和解に到達するための千載一遇の機会がおとずれたように思えるのである。

 道…

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